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J-GLOBAL ID：201702244732441958   整理番号：17A0466322

地平線流体から量子重力のヒント

Hints of quantum gravity from the horizon fluid

著者 (3件)： CROPP Bethan (Indian Inst. Sci. Education and Res. Thiruvananthapuram(IISER-TVM), Trivandrum, IND) ,  BHATTACHARYA Swastik (Indian Inst. Sci. Education and Res. Thiruvananthapuram(IISER-TVM), Trivandrum, IND) ,  SHANKARANARAYANAN S. (Indian Inst. Sci. Education and Res. Thiruvananthapuram(IISER-TVM), Trivandrum, IND)
資料名： Physical Review. D  (Physical Review. D)
巻： 95  号： 2,Pt.A  ページ： 024006.1-024006.10  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： D0748A  ISSN： 2470-0010  CODEN： PRVDAQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ブラックホール(BH)熱力学から量子重力に関するヒントを得ようとする努力は長年行われてきた。しかしながら,BH熱力学は,普遍性の問題を抱えている。すなわち,主要次で,まったく異なるミクロ自由度を用いたいくつかのアプローチからBekenstein-Hawkingエントロピーが得られる。現在のところ,それらのどれがBHエントロピーを担う真の自由度か同定することはできない。一方,Einstein方程式をBH地平線に射影することによりNavier-Stokesに似た方程式が得られる。この流体と重力の対応性により,地平線流体のミクロ自由度からBHミクロ状態の理解が得られる可能性がある。最近,地平線流体をBose-Einstein凝縮(BEC)として模型化することにより,Schwarzschild,AdS,Boulware-Deser BHのBekenstein-Hawkingエントロピーを再現できることが示された。著者達の2人は,揺動理論を用い,地平線流体の統計力学的記述を与えた。この論文では,Damour-Navier-Stokes(DNS)方程式に基づいた地平線流体に対するこのミニマルな統計力学的模型を用い,普遍性問題を回避することを試みた。一般相対論における定常な漸近的に平坦なBH時空に対して,平衡において,地平線流体のエントロピーがBekenstein-Hawkingエントロピーと同一であることを陽に示した。さらに,Damourに同一な地平線流体のゆらぎのバルク粘性率に対して,地平線面積の量子化を示すこれらの揺らぎに対する閉じ込めスケールが存在することを示した。流体的観点からの示唆と可能な機構を議論した。

シソーラス用語： エントロピー ,  *重力場の量子論 ,  事象の地平 ,  Navier-Stokes方程式 ,  体積粘度 ,  ゆらぎ散逸定理
準シソーラス用語： *ブラックホールエントロピー ,  事象の地平線 ,  体積粘性率 ,  揺動散逸定理 ,  *流体/重力対応 ,  量子重力

分類 (2件)： 一般相対論及び重力理論  (BA07030F) ,  流体動力学一般  (BC02010G)

タイトルに関連する用語 (3件)： 流体 ,  量子重力 ,  ヒント