抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子核は複数の陽子と中性子が核力により結合した量子複合系である。中性子のみで構成される原子核が存在するかは,50年以上前から関心を呼んでいる。理論的には,軽い核の束縛エネルギーや励起状態が再現されている。一方,中性子星は中性子を構成要素とする巨視的系として知られる。本稿では,理化学研究所RIビームファクトリ(RIBF)で行われたテトラ中性子共鳴の生成・同定実験を紹介した。この実験は中性子過剰不安定核
8Heのビームを世界最高強度で供給できるRIBFにより初めて実現されたものである。反応後の
8Beの運動量と
8Heビームの運動量の相図を示した。4事象のエネルギーの平均値は0.83±0.65(統計精度)±1.25(系統精度)であり,束縛状態を否定できないが,中心値から共鳴状態の候補であると結論した。