抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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労働省の構造規格では,安全帯の構造・性能要件等を規定しているが,技術の発展に伴う安全帯の進歩を妨げないように,適用除外と呼ばれる規定を含んでいる。本稿は,安全帯の変遷を紹介している。現在では,墜落防止のため高所作業において安全帯を用いるのは常識であるが,昔はそうでなかった。東京タワー建設時に,とび職人たちは,安全帯を含め特別な墜落防護措置もなく,1日中鉄骨の上で作業していた。単管足場が広く使われるようになると,単管に一動作で掛けられる大口径フックの安全帯(1976年頃)が出てきた。安全帯のランヤードは,使用しない時には邪魔になるが,現在では,使用しない時には小さく収納できる巻き取り式のランヤードの暗全体が安全帯が普及している。巻き取り式のランヤードはアラミド繊維のものが多いが,強度は強いが伸びが少ないため衝撃吸収性が低い。そのため,アラミド繊維のランヤードを用いる場合,ショックアブソーバが不可欠であり,巻き取り式のランヤードの普及とともに,ショックアブソーバも普及した。2丁掛け安全帯は,フックの付け替え時の無胴綱状態を無くし,安全上好ましいので国土交通省が推奨活動を行った。