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J-GLOBAL ID：201702245640765219   整理番号：17A1720357

シスプラチン誘発腎毒性の早期検出のためのメタボロミクス【Powered by NICT】

Metabolomics for the early detection of cisplatin-induced nephrotoxicity

著者 (4件)： Ezaki Takeshi (Division of Gastroenterology, Department of Internal Medicine, Kobe University Graduate School of Medicine, Japan. [e-mail]) ,  Nishiumi Shin ,  Azuma Takeshi ,  Yoshida Masaru
資料名： Toxicology Research  (Toxicology Research)
巻： 6  号： 6  ページ： 843-853  発行年： 2017年 
JST資料番号： W2471A  ISSN： 2045-4538  CODEN： TROEE8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 白金イオンを含む無機分子である,シスプラチンは,様々な固形腫瘍を治療するために使用されている抗腫瘍薬である。しかし,その副作用は腎毒性,神経毒性,骨髄毒性,消化管毒性および聴器毒性,その使用を制限することを含んでいる。本研究では,腎毒性をラットにシスプラチンの腹腔内注射により引き起こされた,メタボローム解析は,シスプラチン誘発腎毒性の早期検出を促進する血漿代謝産物バイオマーカー候補を発見するためにガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/MS)と液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)を用いて行った。その結果,経時的変化はGC/MSに基づくメタボロミクス研究におけるシステインシスチンと3-ヒドロキシ-ブチラートの血漿中濃度で検出された。LC/MSメタボロミクス研究において,3アシルカルニチンとホスファチジルエタノールアミンC18:2 C18:2はシスプラチン誘発腎毒性の有望な血漿バイオマーカーとして同定された。これら6種の代謝物の血漿中濃度はシスプラチンの投与後に有意に変化し,これらの変化はクレアチニンおよび血中尿素窒素の血しょう中濃度,腎機能障害の指標として使用される等価変化より速く生じた。これらの結果は,上記の代謝産物は,シスプラチン誘発腎毒性の早期検出を可能にする信頼性の高いバイオマーカーである可能性があり,メタボロミクスは癌治療の副作用を予測するために使用することができるバイオマーカーを発見するための有用なツールであることを示した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】

シソーラス用語： *シスプラチン ,  LC-MS分析 ,  代謝産物 ,  神経毒性 ,  経時変化 ,  バイオマーカー ,  質量分析 ,  *腎毒性 ,  血漿中濃度 ,  腹腔内投与 ,  尿素態窒素 ,  GC-MS分析 ,  血漿 ,  ラクタム
準シソーラス用語： *メタボロミクス , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (3件)： 有機化合物の各種分析  (CC08034J) ,  環境汚染一般  (SB01000C) ,  消炎薬の基礎研究  (GW15010T)

物質索引 (1件)： クレアチニン

タイトルに関連する用語 (5件)： シスプラチン ,  誘発 ,  腎毒性 ,  早期 ,  メタボロミクス