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J-GLOBAL ID：201702245682223654   整理番号：17A0486683

-音響学の温故知新-ピアノ音響学の未解決問題

著者 (1件)： 鈴木英男 (千葉工大)
資料名： 日本音響学会誌  (Journal of the Acoustical Society of Japan)
巻： 73  号： 4  ページ： 257-258  発行年： 2017年04月01日 
JST資料番号： G0162A  ISSN： 0369-4232  CODEN： NIOGAH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ピアノ音響学の分野での未解決問題と考えられる「ピアノの音質はタッチによって変化するか」という「世紀の大問題」に取り組んだ経緯とその結果について述べた。ピアノのハンマは単一自由系ではなく,ヘッドと柄とからなる多自由度系と見なす必要がある。ピアニストの協力のもとで行った実験から,1)タッチの差が倍音の相対レベル分布に差をもたらすこと,2)その差が聞き取れる量であること,3)ただしピアニストが期待するような結果ではない,ことが判明した。

シソーラス用語： *ピアノ ,  *楽器音響 ,  *音質 ,  システム ,  自由度 ,  倍音 ,  接触 ,  スペシャリスト
準シソーラス用語： 多自由度系 ,  タッチ ,  ピアニスト

分類 (1件)： 楽器音響  (BB03070Y)

引用文献 (8件)：

• 西口磯春 編著,ピアノの音響学(コロナ社,東京,2014).
• 中村勲,難波精一郎,′′ピアノの音質はタッチによって変化するか,′′音響学会誌,52,349-355(1996).
• 吉川茂,ピアノの音色はタッチによって変わるか(日経サイエンス社,東京,1997).
• W. B. White, ′′Human elements in piano tone production,′′ J. Acoust. Soc. Am., 1, 357-367 (1930).
• H. C. Hart, M. W. Fuller and W. S. Lusby, ′′A precision study of piano touch and tone,′′ J. Acoust. Soc. Am., 6. 80-94 (1934).

タイトルに関連する用語 (3件)： 音響学 ,  ピアノ ,  未解決問題