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J-GLOBAL ID:201702245768244175   整理番号:17A0210809

Let-7d miRNAは骨肉腫由来3AB-OS癌幹細胞において抗腫瘍および発癌機能を示す

Let-7d miRNA Shows Both Antioncogenic and Oncogenic Functions in Osteosarcoma-Derived 3AB-OS Cancer Stem Cells
著者 (11件):
資料名:
巻: 231  号:ページ: 1832-1841  発行年: 2016年08月 
JST資料番号: E0042B  ISSN: 0021-9541  CODEN: JCLLA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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攻撃性高侵襲および転移性骨悪性腫瘍である骨肉腫(OS)は治療抵抗性で再発し,この両特徴は自己再生および悪性化癌幹細胞(CSC)に依存する可能性がある。したがって,OSに対する効果的な抗癌療法は特にCSCを標的とし,破壊する必要がある。既報でlet-7dマイクロRNAがヒトOS-MG63細胞由来3AB-OS-CSCで抑制されることを見出した。本研究では,let-7d変調がこれらOS-CSCの腫瘍原性および幹細胞性に影響を与えるかどうかを解析することを目的とした。その結果,let-7d過剰発現はCCND2およびE2F2細胞周期活性化因子を低減し,p21およびp27 CDK阻害因子を増加させて細胞増殖を低減することを見出した。Let-7dはまた自己再生関連の2つの特徴であるサルコスフィアとコロニー形成能を低減し,Oct3/4,Sox2,Nanog,Lin28BおよびHMGA2を含む幹細胞関連遺伝子発現を減少させた。さらに,let-7dはN-カドヘリン-E-カドヘリンスイッチおよびビメンチン減少などで示された如く,上皮間葉転換を誘導した。驚くべきことに,そのようなスイッチはMMP9,CXCR4およびVersicanV1の強い増加とともに増強された移動/浸潤能を伴っていた。let-7d過剰発現は血清飢餓および各種化学療法薬によって誘導されるアポトーシスに対する細胞感受性を低下させ,カスパーゼ-3低下およびBCL2発現増加が同時に見られた。これら結果は,3AB-OS-CSCにおいてlet-7dはCSCから非CSCへの塑性的転換を誘導する可能性があり,逆もまたあることを示唆する。本研究は,OS-CSCにおけるlet-7dの発現と機能を包括的に解析した初の研究である。本報告でlet-7dが腫瘍サプレッサーおよび腫瘍形成機能双方を持つことを示唆し,let-7d調節に基づく新規治療戦略開発に先立ち,その複数の機能をより深く定義することが急務であることを示唆する。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  細胞生理一般 

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