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J-GLOBAL ID：201702245924527215   整理番号：17A0621915

開殻遷移金属硫酸塩の硫黄K端XASスペクトルにおけるスピン分極誘起プレエッジ遷移:σ結合電子遷移のスペクトルの多様性

Spin-Polarization-Induced Preedge Transitions in the Sulfur K-Edge XAS Spectra of Open-Shell Transition-Metal Sulfates: Spectroscopic Validation of σ-Bond Electron Transfer

著者 (7件)： FRANK Patrick (Stanford Univ., California, USA) ,  SZILAGYI Robert K. (Montana State Univ., Montana, USA) ,  SZILAGYI Robert K. (MTA-ELTE “Momentum” Chemical Structure/Function Lab., Budapest, HUN) ,  GRAMLICH Volker (ETH-Zentrum, Zuerich, CHE) ,  HSU Hua-Fen (National Cheng-Kung Univ., Tainan City, TWN) ,  HEDMAN Britt (Stanford Univ., California, USA) ,  HODGSON Keith O. (Stanford Univ., California, USA)
資料名： Inorganic Chemistry  (Inorganic Chemistry)
巻： 56  号： 3  ページ： 1080-1093  発行年： 2017年02月06日 
JST資料番号： C0566A  ISSN： 0020-1669  CODEN： INOCAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 酸化還元活性な金属たんぱく質における電子移動の機構を明らかにする手法としてXASが有用であることを調べることを目的とし,第一列遷移金属の硫酸塩において,オキソアニオンラジカル化が起こり易いこと,及び,低エネルギーXAFSスペクトルの帰属について調べた。すなわち,2,2′,2′′-イミノトリス(アセトアミドキシム)を配位したコバルト(II),ニッケル(II),銅(II)及び,亜鉛(II)の一座配位硫酸塩についての硫黄K端XAFSを測定し,またその基底および励起状態についてDFT計算を行った。XASの結果,金属-配位子共有性において,金属と硫黄間に形成された複数の結合は直接的金属と硫黄軌道のオーバーラップを妨げることを見出した。硫酸錯体のXASスペクトルと電子構造計算により,Cu3d軌道ホールがフロンティア占有軌道より低い軌道と混成していることがわかった。さらに,水素結合を介したσ結合が硫黄K端XASスペクトルの形に寄与することを見出した。

シソーラス用語： スピン分極 ,  開殻系 ,  硫酸塩 ,  *XAFS ,  密度汎関数法 ,  *電子構造 ,  スペクトル線帰属 ,  *コバルト錯体 ,  *ニッケル錯体 ,  *銅錯体 ,  *亜鉛錯体 ,  結晶構造

分類 (2件)： 遷移金属錯体一般  (CE01040N) ,  X線スペクトル  (BH03040J)

物質索引 (1件)： ニトリロトリス(アセトアミドオキシム)

タイトルに関連する用語 (12件)： 遷移金属 ,  硫酸塩 ,  硫黄 ,  XAS ,  スペクトル ,  スピン分極 ,  誘起 ,  エッジ ,  遷移 ,  σ結合 ,  電子遷移 ,  多様性