文献

J-GLOBAL ID：201702246303326900   整理番号：17A0290516

光反応生成物・無輻射遷移後において観測される振動コヒーレンス

著者 (1件)： 倉持光 (理研)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 65  号： 6  ページ： 310-312  発行年： 2016年12月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超短パルスレーザー光が分子とラマン過程を通じて相互作用すると,スペクトル幅の内で,電子基底状態に複数の振動準位が位相関係を明確にして重なった状態が生成される。一方,超短パルスが電子励起状態への遷移周波数と共鳴する場合には,電子励起状態にも振動コヒーレンスが誘起される。このような振動コヒーレンスを観測するパルス幅が十分に実現できるようになってきた。これらの振動コヒーレンスが報告されたという例を,ロドプシンにおけるレチナール,β-カロテンで紹介し,それらの光物理・化学的な機構を示した。これらの測定が意味する,化学反応ダイナミクスの将来展望について触れた。

シソーラス用語： 反応生成物 ,  無放射遷移 ,  *コヒーレンス ,  *超短パルスレーザ ,  基底状態 ,  *振動準位 ,  励起状態 ,  パルス幅 ,  ロドプシン ,  物理学 ,  準位交差 ,  脂環式化合物 ,  ビタミンA ,  不飽和アルデヒド ,  ポリエン ,  カロチノイド
準シソーラス用語： 光反応生成物 ,  光物理 ,  円錐交差

分類 (1件)： 分子と光子の相互作用  (BH06120R)

物質索引 (2件)： レチナール ,  β-カロチン

引用文献 (14件)：

• U. Banin and S. Ruhman: J. Chem. Phys. 98, 4391 (1993).
• Q. Wang, R. Schoenlein, L. Peteanu, R. Mathies, C. Shank: Science 266, 422 (1994) .
• L. Zhu, J. Sage, P. Champion: Science 266, 629 (1994).
• S. Lochbrunner, A. J. Wurzer, and E. Riedle: J. Chem. Phys. 112, 10699 (2000).
• S. Takeuchi and T. Tahara: J. Phys. Chem. A 109, 10199 (2005) .

タイトルに関連する用語 (5件)： 光反応生成物 ,  輻射 ,  遷移 ,  観測 ,  コヒーレンス