文献

J-GLOBAL ID：201702246587278909   整理番号：17A1697773

微生物によるゴム分解残渣の有効活用法の探索

Effective Biological Utilization of Synthetic Rubber Residue Produced by Rubber-Decomposing Bacteria

著者 (2件)： 笈木宏和 (Kurume National Coll. of Technol., Fukuoka, JPN) ,  一木葉月 (Kurume National Coll. of Technol., Fukuoka, JPN)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 90  号： 11  ページ： 495-496  発行年： 2017年11月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ゴム廃棄物を微生物によって分解処理することは環境的に望ましいことであるが,その処理後に不溶性の残留物が残存する。著者らはこの残留物をバイオマス資源として有効利用するための方策を探求した。そのために培地中のSBR断片をEnterobacter MOE-1によって分解処理した。培養液をろ紙によって濾過して得た分解残留物を含有させたCMG培地中で防腐剤としてのナイシンの生産能力を有する乳酸菌Lactococcus lactis NBRC 12007を培養した。乳酸菌の生育度として培養液の濁り度を測定し,培養液中に存在する生成ナイシンの抗菌作用をBacillus subtilisを検定菌としてペーパーディスク法によって評価した。濁り度から乳酸菌生育度の違いを確認することはできなかったが,分解残留物を添加した培養液ではろ液を加えた培養液と比較して抗菌作用が2~3倍程度大きいことが分かった。

シソーラス用語： *高分子廃棄物 ,  *SBR【ゴム】 ,  *微生物分解 ,  残留物 ,  廃物利用 ,  Enterobacter ,  乳酸連鎖球菌 ,  抗細菌作用 ,  ポリペプチド
準シソーラス用語： 廃棄物の有効利用 ,  Lactococcus lactis

分類 (3件)： 高分子廃棄物処理  (YH01020W) ,  廃棄物処理  (FK01040I) ,  微生物代謝産物の生産  (FK03020A)

物質索引 (1件)： ナイシン

引用文献 (4件)：

• 1) Tsuchii, A.:Nippon Gomu Kyokaishi, 67, 670 (1994)
• 2) Oiki, H.: Jpn. Kokai Tokkyo Koho 2003-250526 (2003)
• 3) Masuda, T.; Zendo, T.; Sonomoto, K.: Milk Science, 59 (1), 59 (2010)
• 4) Modler, H.W.; McKellar, R.C.; Yaguchi, M.: Can. Inst. Food Sci. Technol. J., 23, 29 (1990)

タイトルに関連する用語 (6件)： 微生物 ,  ゴム ,  分解 ,  残渣 ,  有効活用 ,  探索