抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:末梢血CD20+CD24hi CD38hi調節性B細胞(Bregs)レベルが老年敗血症患者の予後に対する評価価値を検討する。方法:前向き研究方法を採用し、2016年4月から2017年2月にかけて、同済大学付属病院の救急内科と救急集中治療室(ICU)をSepsis-3診断基準、年齢>65歳の老年敗血症患者に適合させた。カルシトニン(PCT)、C反応性蛋白(CRP)と動脈血乳酸(Lac)のレベルを測定し、24時間以内の指標の最悪値により、急性生理学と慢性健康状況評価システムII(APACHE II)採点と逐次臓器不全スコア(SOFA)を計算した。末梢血のCD20+CD24hi CD38hi Bregsの発現を,フローサイトメトリーによって,1,3,7日目に検出した。28日の予後により患者を生存群と死亡群に分け、両群の各指標の差異を比較した。二変量ロジスティック回帰分析を,統計的有意差のある変数に対して行った。Bregsと各指標間の相関をSpearman法により分析した。高齢者敗血症患者の予後に対するBregsの評価値を,受信者動作特性曲線(ROC)により分析した。【結果】58人の患者を登録し,38人の男性と20人の女性を含んだ。年齢(79.91±7.97)歳;敗血症32例、敗血症性ショック26例;35人の患者が死亡し,死亡率は60.3%であった。死亡群におけるAPACHE IIスコアとSOFAスコアは,生存群におけるそれらより有意に高かった(それぞれ,18.14±4.52対14.91±3.56,SOFA(8.80±4.56対6.35±3.00,P<0.05))。1,3,7日におけるBregsの発現レベルは,生存群のそれらより有意に低かった(それぞれ,0.70,0.20,1.40,0.20,1.00,0.25,0.10,0.50,0.25,0.10,0.50,1.00,0.50,1.00,P<0.05)。高齢者敗血症患者の入院1日後の末梢血BregsはAPACHE IIスコアと有意な負の相関があり(r=-0.351,P=0.007)、PCT、CRP、LacとSOFAスコアとは相関性がなかった。二変量ロジスティック回帰分析は,以下のことを示した。Bregs〔オッズ比(OR)=1.865,P=0.028〕およびAPACHE IIスコア(OR=0.853,P=0.026)は,高齢者敗血症患者の予後に影響を及ぼす独立危険因子であることが示された。入院1、3、7 d BregsとAPACHE II採点は老年敗血症患者の予後に対する予測価値がすべて比較的高い。ROC曲線下面積(AUC)および95%信頼区間(95%CI)は0.842(0.647~0.954),0.770(0.564~0.911),0.888(0.703~0.977)および0.855(0.661~0.961)であった。P<0.01;入院の7日後のBregsのAUCは最大で、カットオフ値が0.50個/μLの時、感度は72.73%、特異度は86.67%であった。結論:末梢血CD20+CD24hi CD38hi Bregsの発現レベルはある程度に老年敗血症患者の予後を判断するのに用いることができる。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】