抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナチュラルSUSYから期待されるトップスクォークの現象論を再考した。まず,最初に,ナチュラルネス尺度Δ<sub>HS</sub>=δm<sup>2</sup><sub>X</sub>(X=H<sub>u</sub>)/m<sup>2</sup><sub>h</sub>が小さいことに基づく非常に軽いトップスクォークの昔の予測は,m<sup>2</sup><sub>X</sub>(X=H<sub>u</sub>)のそれ自身の走行への寄与を無視しているため技術的に不備であることを指摘した。この寄与を正しく含めることにより,Δ<sub>HS</sub>尺度はΔ<sub>EW</sub>尺度に帰着することを示した。その結果,放射的に駆動されたナチュラルネスと軽いヒッグシーノを有する超対称模型において,トップスクォークは0.5~3TeVの範囲に存在するかもしれず,LHC探査では,ナチュラルネスパラメータ空間の一部のみしか調べることができないことを指摘した。標準パラメータ空間平面における電弱ナチュラルネス尺度Δ<sub>EW</sub>によって支持されるトップスクォークと最も軽いSUSY粒子質量の範囲を概説した。b→sγ崩壊に対する分岐率より500GeVよりはるかに重い質量のトップスクォークが好ましい。このようなトップスクォーク質量の値の範囲は500GeVより小さい質量がナチュラルであると考えられていた以前の予測と対照的である。放射ナチュラルSUSYにおいては,トップスクォークは,<span style=text-decoration:overline><sup>~</sup>t</span><sub>1</sub>→b<span style=text-decoration:overline><sup>~</sup>W</span><sub>1</sub>およびt<span style=text-decoration:overline><sup>~</sup>Z</span><sub>1,2</sub>を介してほぼ等しく崩壊する。ここで,<span style=text-decoration:overline><sup>~</sup>W</span><sub>1</sub>および<span style=text-decoration:overline><sup>~</sup>Z</span><sub>1,2</sub>は,ヒッグシーノ様電弱ウィーキノスを表わす。かくして,トップスクォーク対生成により,t<span style=text-decoration:overline>t</span>+E<sup>miss</sup><sub>T</sub>,t<span style=text-decoration:overline>b</span>+E<sup>miss</sup><sub>T</sub>,b<span style=text-decoration:overline>t</span>+E<sup>miss</sup><sub>T</sub>,およびb<span style=text-decoration:overline>b</span>+<sup>miss</sup><sub>T</sub>シグナチュアが同程度のレートで生じる。将来のLHCトップスクォーク探査を,理論からの予測により密接に対応する半単純化模型の枠組みで行うことを提案した。