抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,東京郊外に立地する都市公園を事例とした文化的生態系サービスに関する評価手法の検討について報告した。先ず,生態系サービスは,供給,調節,文化,基盤サービスに4分類されること,そのうち,文化的生態系サービス(以下,Cultural Ecosystem ServiceをCESと記載)とは,文化的・知的・精神的な刺激,レクリエーション・エコツーリズム・バードウォッチング,科学的発見,霊的な価値,教育や信仰,審美的喜びなど,生態系から得られる非物質的な恵みとされること,本研究では,CESに対する統合的評価方法として多面的に重要度の評価を試みた先行事例を参考としつつ,CESの多面的機能間の重要性の差異に着目したこと等を報告した。次に,調査方法,結果を報告した。最後に,考察として,本研究で分析対象とした3か所の公園利用者の全体的特性として,若齢層が少なく,徒歩20分以上の距離が多く,初めての利用から毎週利用まで来訪頻度が多様であったこと,各公園いずれも,重要な機能として多く選択されたのは「レクリエーション機能」,「環境教育的機能」であったこと等を報告した。