抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは,練習船「大島丸」を対象船舶として,潮流下での操船の様子を,船体運動モデルを用いて明らかにすることを目的とし,一様潮流中での様々なシミュレーションスタディを行い,潮流という要素が,操船に及ぼす影響を試算した。本研究で得られた知見は以下の通りである。1)固定された流速下で,巡航速度で航走中,舵角15°で旋回すると,流向によっては水平方向の最大進出距離は2~11Lと大きく差が出る。旋回方向と同方向の流向の場合,潮流下方向に圧流されるため,ターニングベースンが広く必要となる。2)潮流を受けて旋回時,流れ角βは進行方向の左方向からの流向を受ける場合は旋回内側に,右から受ける場合は外側に生ずる。3)潮流に対する針路・補正角(Tideway)については,針路方向逆潮となる場合を境に左右点対称の関係となる。補正角の大きさは流速が大きいほど,流向か左右に大きく開くほど,船速遅くなるほど大きくとる必要がでてくる。