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J-GLOBAL ID:201702247405584143   整理番号:17A0002659

持続可能なバイオ燃料生産者である珪藻Chaetoceros gracilisの有益な特徴

Advantageous characteristics of the diatom Chaetoceros gracilis as a sustainable biofuel producer
著者 (8件):
資料名:
巻:号: Nov  ページ: 9:235 (WEB ONLY)  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: U7022A  ISSN: 1754-6834  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:バイオ燃料生産者である珪藻に対する関心が高まっている。本研究では,海洋性の珪藻Chaetoceros gracilisの脂質と光合成色素の含量を分析した。本珪藻は,以前に報告した形質転換技術を用いて遺伝子操作することができ,高価値の物質を光合成により生産できると考えられる。本研究では,大気中の二酸化炭素を使った独立栄養条件下で費用対効果の高い生体物質を持続的に生産するための培養条件を研究室で調査した。また,屋外における大規模培養も実施した。結果:連続的に光を照射し,CO2濃度を高めない条件下における本種の倍化時間は約10時間で,さまざまな塩分濃度と栄養条件の下で,200mg/Lに達するトリアシルグリセロール(TAG),18.5mg/Lに達するフコキサンチンを蓄積した。他の多くの微細藻類は脂質生産を誘導する際に窒素やケイ酸の除去が必要となるが,C.gracilisは除去しなくても多量のTAGを生産した。さらに,C.gracilisは,塩分濃度等の環境条件の変化に非常に高い耐性を有することが確認された。本種は,下水や牛のふん便から得られた液体肥料を使用することによって二酸化炭素を増加させずに良好な成長を示し,脂質を豊富に生産した。実験室条件とは大きく異なり光の照射量や温度が変動する大規模な屋外の培養でも高成長率(倍加時間<20時間)が得られた。結論:本種の栄養欠乏状態でなくてもTAGを蓄積する省力,省コスト,大規模化に有利な能力は,安価に工業利用するために重要である。さらに大規模な屋外の培養で観察された環境変化に対する優れた耐性と高い成長率は,工業利用において本種がシステム規模の変化に柔軟に対応できることを示唆している。このように,C.gracilisはバイオファクトリーとして大きな可能性を秘めている。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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微生物代謝産物の生産  ,  生物燃料及び廃棄物燃料 
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