抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,人工知能がブームを迎えている。また,強化学習との融合,ロボットに対する適用,言語処理との融合などの形で技術が進み,ディープラーニング(深層学習)の重要性に対する社会の理解も,高まってきた。本稿は,ディープラーニングの中でも,(1)画像認識,(2)深層強化学習を用いたロボット・機械による動作の学習,の2点に注目し,サービス産業にどのような変化をもたらすかを示している;(1)画像認識:今ではタスクによっては,人間の認識精度を大きく上回ることもあり,様々な場所にカメラを置くことで,これまでにできなかった規模や精度での認識が可能になる。(2)深層強化学習を用いたロボット・機械による動作の学習:画像認識を行った上で,高次の特徴量を状態表現として強化学習を行う技術であり,アルファ碁で有名になったゲームだけでなく,ロボットへの応用の研究が行われている。最近では,Audiが車の駐車を深層学習強化で行う事例も出ている。ディープラーニングによって格段と高度な認識ができるようになれば,サービス業における様々な場面でPDCAが回るようになる。顧客の数や動作,表情をリアルタイムに定量化できれば,様々な最適化が可能になる。現実的には,データをどう集めるのか,投資対効果はどのくらいなのか,いかにユーザーに安心感を持ってもらうか,等の問題がある。こうした問題を乗り越えることで,サービス業全体にとって大きなイノベーションに繋がるはずである。