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J-GLOBAL ID：201702247897873366   整理番号：17A1939852

2013年と2015年に埼玉県さいたま市・越谷市境界付近で発生した竜巻の発生要因

著者 (3件)： 佐藤和平 (埼玉県蕨高) ,  足立久男 (東京農大) ,  平社定夫 (地学団体研究会)
資料名： 地学教育と科学運動
号： 79  ページ： 31-38  発行年： 2017年11月24日 
JST資料番号： L3434A  ISSN： 0389-3766  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2013年9月2日,埼玉県さいたま市で藤田スケールF2の竜巻が発生し,越谷市を通って千葉県野田市,茨城県坂東市まで移動して大きな被害を出した。また,2015年8月17日に同じく埼玉県さいたま市で藤田スケールF0の竜巻が発生し,隣接の越谷市まで移動して建物などに被害を発生させた。この2つの竜巻はほぼ同じ場所で発生している。本論では,当日の気温・風向などのデータに加え,2015年の高校綜合文化祭で沖縄県球陽高校地球科学部が発表した竜巻発生に関する興味深い実験結果を加えて考察した。その結果,最初に地表で寒気と暖気の衝突による渦が生じ,その後上空のメソサイクロン(内部に反時計回りに回転する直径数kmの上昇気流)と渦とがカップリングして竜巻を生じたと考えられる。

シソーラス用語： 埼玉県 ,  *トルネード ,  地形 ,  気象データ ,  気温変化 ,  風速 ,  雷雲 ,  千葉県 ,  茨城県 ,  気象条件
準シソーラス用語： さいたま市 ,  スーパーセル【気象】 ,  メソサイクロン ,  レーダエコー ,  *竜巻 ,  越谷市 ,  野田市 ,  坂東市

分類 (1件)： 中小規模擾乱,降水特性  (DC05120X)

引用文献 (10件)：

• 足立久男・佐藤和平・平社定夫(2014)2013年9月2日埼玉・千葉・茨城をおそった竜巻-さいたま市~越谷市の被害調査報告.地学教育と科学運動,72,49-58.
• 足立久男・平社定夫・佐藤和平(2016)2015.8.17に発生した埼玉県さいたま市・越谷市の竜巻について.地学教育と科学運動,77,53-58.
• 堀口万吉編著(2000)埼玉の自然をたずねて.筑地書館,234p.
• 気象庁HP(竜巻ポータルサイト) http://www.jma.ga.jp/jma/menu/tatsumaki-portal.html
• 気象庁HP(過去の気象データ検索) http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

タイトルに関連する用語 (6件)： 埼玉 ,  さいたま市 ,  越谷市 ,  境界 ,  竜巻 ,  発生要因