文献

J-GLOBAL ID：201702248244547434   整理番号：17A0505598

白ワイン向けブドウ新品種‘モンドブリエ’

著者 (14件)： 上野俊人 (山梨県果樹試) ,  小林正幸 (山梨県 農政部) ,  小林正幸 (山梨県果樹試) ,  三宅正則 (山梨県峡東農務事務所) ,  三宅正則 (山梨県果樹試) ,  宇土幸伸 (山梨県果樹試) ,  近藤真理 (山梨県 農政部) ,  近藤真理 (山梨県果樹試) ,  別所英男 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  別所英男 (山梨県果樹試) ,  齋藤寿広 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  齋藤寿広 (山梨県果樹試) ,  手塚誉裕 (山梨県果樹試) ,  雨宮秀仁 (山梨県果樹試)
資料名： 山梨県果樹試験場研究報告  (山梨県果樹試験場特別報告)
号： 15  ページ： 1-11  発行年： 2017年03月22日 
JST資料番号： L5907A  ISSN： 0389-3588  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ‘モンドブリエ’は,山梨県果樹試験場において,1996年に‘シャルドネ’と‘カユガ・ホワイト’を交雑した実生群から選抜した白ワイン向けブドウ品種である。2008年より‘ブドウ山梨54号’の系統名でブドウ第12回系統適応性検定試験に供試し,全国5県の6場所において試験を行った。その結果,2013年2月に新品種候補として選抜され,2016年3月7日付けで種苗法に基づき第24866号として品種登録された。べと病耐病性を有しており,その程度は‘シャルドネ’,‘甲斐ブラン’,‘甲州’よりも高く,べと病耐病性を有する片親の‘カユガ・ホワイト’と同程度である。樹勢は“強”に分類されるが,観察上は‘シャルドネ’よりやや強い。花穂は1新梢あたり2~3花穂程度着生する。花振るい性は“中~多”で,‘甲斐ブラン’,‘甲州’と同程度で,‘シャルドネ’より多い。収穫期は育成地(標高440m)において9月下旬である。果実はマスカット香を有し,裂果の発生は“無~極少”である。果房重は170g程度,糖度は23.0°Brix程度,滴定酸度は0.75g/100ml程度である。ワインは,マスカット香を呈し,官能評価は高く‘シャルドネ’,‘甲州’と同程度である。系統適応性試験の結果から,東北地方から中国地方までのブドウ栽培地域で栽培が可能である。(著者抄録)

シソーラス用語： *ぶどう酒 ,  *ブドウ ,  *新品種 ,  実生 ,  育種 ,  法規 ,  登録 ,  *べと病 ,  品種 ,  植物成長 ,  時期 ,  果物 ,  植物生理病 ,  *耐病性 ,  匂い ,  *交雑育種
準シソーラス用語： 果実【食品】 ,  香り ,  種苗法 ,  樹勢 ,  収穫期 ,  選抜育種 ,  耐病性品種 ,  *白ワイン ,  品種登録 ,  裂果

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  作物育種一般  (FC02010K)

引用文献 (13件)：

• 農林水産省生産局園芸作物課(2016):ぶどう用途別仕向実績調査,平成25年度産特産果樹生産動態等調査.
• 雨宮毅・小澤俊治・佐藤俊彦(1981):ブドウ新品種‘笛吹’および‘ネオ・アリカント’ の育成経過と特性について.山梨果樹試研報.5:53-62
• 小澤俊治・平林利郎・雨宮毅・佐藤俊彦・古屋次郎・古屋清・三宅正則・望月太・安藤隆夫・齊藤典義・近藤真理(1996):醸造用ブドウ品種‘甲斐ブラン’について.山梨果樹試研報.9:9-15
• 三宅正則・宇土幸伸・齊藤典義・平林利郎・近藤真理・別所英男・安藤隆夫・齋藤寿広(2006): 醸造用ブドウ新品種‘サンセミヨン’.山梨果樹試研報.11:1-9
• Einset, J. and W.B. Robinson (1972).‘Cayuga White’,the first of a Finger Lakes series of wine grapes for New York. N.Y.Food & Life Sci. Bull. 22.

タイトルに関連する用語 (3件)： 白ワイン ,  ブドウ ,  新品種