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J-GLOBAL ID：201702248362038529   整理番号：17A0127404

島嶼国における持続可能性を考慮した海岸保全対策の提案

著者 (5件)： 市川真吾 (日本工営(株)コンサルタント海外事業本部 開発事業部港湾空港部) ,  大中晋 (日本工営(株)コンサルタント海外事業本部 開発事業部港湾空港部) ,  泉正寿 ((株) ふたば) ,  遠藤秀文 ((株) ふたば) ,  宇多高明 (一般財団法人土木研究センター)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_49-I_54(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ツバル国は,その国土がサンゴ礁起源の砂礫が堆積して形成された低平で狭隘な土地からなるため,高潮災害や海岸侵食が顕在化していたが,資機材の調達の困難さから,これまで十分な海岸保全対策がなされてこなかった.そこで自国で入手可能なサンゴ礫と砂を養浜材として利用し,防護とともに利用・環境に配慮した保全対策として礫養浜を提案し,実証事業として実施した.礫,砂の取得については,周辺海浜への影響を抑制するよう,その移動機構を考慮した計画とした.また海浜断面や突堤等の設計では,施設機能と利用・景観面の要求機能を満たすよう工夫するとともに,設計数量の削減も図った.また施工後における地域主導による海岸管理の実現と,それによる良好な海岸環境維持を目的とした環境啓蒙活動を実施し,一定の意識向上効果が確認された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ツバル ,  ポリネシア ,  *珊瑚礁 ,  地層 ,  水害 ,  高潮 ,  *海岸侵食 ,  海岸保全 ,  礫 ,  *養浜 ,  維持管理
準シソーラス用語： *砂礫層 ,  *高潮災害 ,  *海岸整備 ,  サンゴ ,  持続性

著者キーワード (5件)： gravel beach nourishment ,  climate change ,  beach erosion ,  environmental education ,  Tuvalu

分類 (3件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (6件)：

• 1) Xue, C. and F. Malolonga : Coastal sedimentation and coastal management of Fongafale, Funafuti Atoll Tuvalu, SOPAC Technical Report 221, 1995.
• 2) 独立行政法人国際協力機構:ツバル国エコシステム評価及び海岸防護・再生計画調査 ファイナル・レポート[第2編:メインレポート],pp. 4-24-4-29,2011.
• 3) 宇多高明,三牧純子,大中晋,三波俊郎:Cyclone襲来時の高波浪によるTuvaluの洲島へのサンゴ礫の堆積とその後の変形,地形,Vol. 36,pp. 285-308,2015.
• 4) 宇多高明,大中晋,三波俊郎:Tuvalu Funamanu島へのCyclone Bebeによる礫の打ち上げ実態調査,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 69,No. 2,p. I_820-I_825,2013.
• 5) Maragos, J. E., Baines, G. B. K. and Beveridge, P. J. : Tropical cyclone Bebe creates a new land formation on Funafuti Atoll, Science, Vol. 181, pp. 1161-1164, 1973.

タイトルに関連する用語 (5件)： 島嶼 ,  持続可能性 ,  海岸 ,  保全対策 ,  提案