抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究論文は,京町家を考慮した木造住宅密集地域の外部費用の推定について報告した。先ず,近年。日本では,マグニチュード7を超える巨大地震が多発していること,巨大地震が起こるたびに,都市における防災が注目され,特に木造住宅密集地域(以下,木密地域)の問題が注目されること,国交省は,この木密地域の解消を,都市防災の最重要課題の一つとして取り組んでおり,平成32(2020)年までにおおむね解消する目標を掲げていること等を報告した。次に,京都市の木密地域の現状と問題点,京都市の木密地域対策,実証分析の考え方について報告した。更に,実証モデル,データ,推定結果について報告した。最後に,京都市の木密地域には,木密地域特有の負の外部性と,京町屋集積による正の外部性が存在すること,本研究は,ヘドニックアプローチを用い,正の外部性をコントロールすることで,外部費用をnet値ではなくgross値として推定したこと,京都の木密地域の外部費用を推定する場合,正の外部性を十分にコントロールした形で推定しなければ,過小推定となることが示唆されること等を報告した。