抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(株)セガゲームスの『プロサッカークラブをつくろう!』はユーザが選手・コーチの補強やチーム戦術の設定を行うと,選手の動きやプレイ判断すべてをAI(Artificial Intelligence)が行うサッカーシミュレーションビデオゲームである。本論文では,家庭用ゲーム機上で動作する本シリーズのシステム変遷として,1)完全オーサリング方式,2)完全リアルタイム方式,3)プレイセット方式,4)ハイブリッド方式の特徴を解説した。特に,3)は1)の持つシーンのクオリティをボール周辺に限定して担保するために局面シーンのグループと分岐条件の結果判定式からなり,周辺選手はシンプルなアニメーションによるAI動作とした。本システムではAI計算によって試合状況判断,主要局面の選手動作選択,局面の結果判定,周辺選手の動作決定を行い,得られた情報を構造体(試合ヒストリ)に格納して時系列的に試合ヒストリバッファに保存する。CG(Computer Graphics)画面生成に必要な試合ヒストリが蓄積されると,アニメーションが再生される。実際に,i)CG画面の見栄え,ii)局面の多様性,iii)シーン制作工数,iv)結果コントロール,v)AI処理実行速度,vi)操作レスポンスを1)~4)で比較し,3)によって生じたデバッグやパラメータ調整における利点も論じた。