抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【目的】低位腹腔鏡による直腸癌の根治手術におけるQT間隔(QTc)とT波ピーク値(Tp-e間隔)に及ぼすデクスメデトミジンの影響を調査する。方法:選択的腹腔鏡直腸癌根治術患者60例、年齢45~60歳、ASAI或いはII級を選択し、乱数表法により、デクスメデトミジン群(D群)と対照群(C群)、各群30例に分けた。麻酔の開始から頭の低位まで終了し、D群の静脈に持続的にポンプをデクスメデトミジン(0.3μg/(kg・h))を注射し、C群は持続的に同量の生理食塩水を注入した。麻酔導入前の臥位(T0)、人工気腹の低位後30分(T1)、60分(T2)、90分(T3)、気腹仰臥位後15分(T4)、60分(T5)の各時点でQTc間隔、Tp-e間隔の変化を記録した。また、心拍数(HR)、平均動脈圧(MAP)、両群の手術終了から抜管までの時間、覚醒期における騒動の発生率などを測定した。【結果】C群のT1~T5におけるQTc(ms)の間隔は,それぞれ(390.7±4.2),(397.3±4.0),(395.4±5.2),(407.5±4.4),(406.1±4.4)であり,T0と比較して有意に高かった(P<0.01)。T1~T5において,QTc間隔は有意に長く(P<0.05),T2~T5におけるQT間隔は(377.9±4.7),(376.6±5.1),(385.4±4.3),(378.7±4.2),T0と比較して有意に増加した(P<0.05)。T4だけではQTc間隔が延長し,有意差が認められた(P<0.05)が,他の時点では有意差はなかった(P>0.05)。C群と比較して,D群のT2~T5におけるQTc間隔は,有意に短縮した(P<0.01)。T1~T4におけるHR(bpm)は,(69.1±13.7),(67.0±12.6),(65.4±11.9),(64.6±12.2)であり,T0と比較して有意差があった(P<0.05)。T1~T4において,HRは有意に減少した(P<0.05)。C群と比較して,D群におけるHRはT1~T4において有意に減少した(P<0.05)。両群の患者の内、群間の比較において、TP-e間隔、MAPはいずれも明らかな変化が見られなかった(P>0.05)。両群の手術終了から抜管までの時間には有意差がなく(P>0.05)、D群の覚醒期における運動の発生率はC群より明らかに低かった(P<0.05)。両群患者の術中低血圧、徐脈発生率には有意差が認められなかった(P>0.05)が、重篤な心血管有害事象は発生しなかった。結論:デクスメデトミジンは、低位腹腔鏡直腸癌根治術患者のQTc間隔を明らかに短縮し、心血管有害事象の発生を減少させ、覚醒期の騒動の発生を減少させることができる。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】