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J-GLOBAL ID:201702249563370412   整理番号:17A1217279

ブタにおける飼料中のトリプトファン補給と感情状態【Powered by NICT】

Dietary tryptophan supplementation and affective state in pigs
著者 (9件):
資料名:
巻: 20  ページ: 82-90  発行年: 2017年 
JST資料番号: W3364A  ISSN: 1558-7878  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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家畜の福祉の評価と提供が動物科学における主要な問題となっている。良好な福祉を提供するための鍵となる要素は,動物における正の感情状態の可能にした。セロトニン作動性系は,感情的行動の調節において中心的役割を果たすので,トリプトファン(TRP),その前駆体の食事補給を介する中枢利用可能なセロトニン(5 HT)の増加は正の感情状態を誘導するアプローチであるかもしれない。それゆえに,この研究の目的は,脳TRP代謝および5-HTレベルでなく,ブタにおける感情状態および行動反応性に及ぼす食餌TRP補給の効果を調べることであった。全被験者は8週齢まで標準飼料を与え,飼料は全ての動物種に対して変化し,推奨TRP含量(2.5 g/kg)食餌を受けた半動物(対照)であり,他の半分(TRP+)は,TRP濃縮飼料を与えた(10.2 g/kg)であった。本研究の第1部では,情動的および認知的プロセシングに関連した脳領域におけるTRP代謝に及ぼす食餌TRP補給の影響を調べた。TRPの有意に増加した濃度とほぼ全ての分析した脳組織におけるその代謝産物を見出した。本研究の第2部では,認知バイアス試験,すなわち空間判断課題だけでなく,複合オープンフィールド/新対象物試験において測定した行動反応性で測定した感情状態に及ぼすこれらの変化の影響を解析した。TRP濃縮はオープンフィールド/新規物体試験で有意な行動変化を明らかにしなかった。空間判断課題では,TRP+群は以前よりも食事変化後に悲観的挙動を示した。このように,著者らの結果は,TRP補給は正の感情状態を誘起し,ブタにおける動物福祉を改善するという示唆を支持しない。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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心理学一般  ,  動物の衛生 
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