抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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社会では,限られた人や時間などの制約のもとで難しい意思決定を迫られる場面,例えば災害復旧の手順を決める場合や,投資ポートフォリオの最適化,経済政策の決定などがしばしば発生する。このような意思,決定においては,様々な要因の組み合わせを考慮して評価を行い,最適なものを選択する「組み合わせ最適化問題」を解く必要がある。組み合わせ最適化問題は,考慮する要因の数が増えると組み合わせの数が爆発的に増えるため,現行の汎用ノイマン型プロセッサを用いた単純な数え上げ法では現実的な時間内で解くことが難しい。筆者らはこのような課題を解決するため,1,024ビットの全結合イジングモデルを高速化する手法を開発し,FPGA(Field-Programmable Gate Array)に実装した。組み合わせ最適化問題の例として32都市の巡回セールスマン問題を実際に解き,3.5GHzのIntel XeonプロセッサーE5-1620 v3上で同じ処理をした場合に対して約12,000倍の高速化が確認された。(著者抄録)