抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,ソーシャルメディア利用におけるプライバシー設定が利用者にどのように行われ,どのような要因がそれに関わっているのかを検討することである。特に,ソーシャルメディアの1つに位置づけられ,若者の利用が活発であるLINEを取り上げ,310人の大学生を対象に調査を実施した。結果は以下のとおりである。広範囲に情報が開示される懸念の少ないLINEの利用において,プライバシー設定は既存の他者とつながるための部分については弱い設定とし,未知の他者とつながる可能性のある設定や利用行動はあまり多くは見られなかった。また,プライバシー設定や利用行動と関わる要因として,知覚された規範や効用認知が有意な関連を示したが,インターネット上のプライバシー懸念は強くは関連していなかった。これらの結果を踏まえ,ソーシャルメディアの特徴を捉えながらプライバシーの扱いについて知見を深め,応用していくことの必要性などについて考察を行った。(著者抄録)