抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オブジェクト指向システムのプログラム理解では,実行履歴を解析し,シーケンス図等でシステムの振る舞いを可視化するアプローチが有効である。しかし,実行履歴には膨大な情報が含まれているため,復元されたシーケンス図は巨大で実用的なものとならない。この問題を解決するため,本稿では,実行トレース抽象化を目的とした,参照関係・アクセス解析によるコアオブジェクト特定手法を提案する。提案手法では,オブジェクトの参照関係およびアクセス頻度の特徴に基づき,各オブジェクトに対して重要度を推定する。重要度の高いオブジェクト(コアオブジェクト)を中心にオブジェクトをグループ化し,システムの振る舞いをグループ間相互作用として可視化する。これにより,システムの重要な振る舞いを含む読解可能なサイズのシーケンス図が生成される。複数のオープンソースソフトウェアに提案手法を適用し,シーケンス図のライフライン数の削減率,および,シーケンス図に含まれる振る舞いの特徴を分析することで,提案手法の有用性を議論する。(著者抄録)