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J-GLOBAL ID:201702249835198960   整理番号:17A1510217

幼若ラットにおけるてんかん重積誘発脳損傷におけるネクロトーシスの役割【Powered by NICT】

The role of necroptosis in status epilepticus-induced brain injury in juvenile rats
著者 (13件):
資料名:
巻: 75  ページ: 134-142  発行年: 2017年 
JST資料番号: W3262A  ISSN: 1525-5050  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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発達中の脳におけるてんかん重積状態(SE)誘導損傷におけるネクロトーシスの役割とてんかん発生と認知機能障害とネクロトーシスの可能な関係を検討した。リチウム-ピロカルピンてんかんモデルは,生後25日で雄ラットで再現した。ヨウ化プロピジウム(PI)染色は,SE後の細胞死を検出した。透過型電子顕微鏡(TEM)が傷害を受けたニューロンの形態学的変化を観察した。ウェスタンブロットと免疫蛍光(IF)染色は,SE後受容体相互作用蛋白質キナーゼ-3(RIP3),混合系統キナーゼ領域様(MLKL),およびp MLKLの発現を調べるために用いた。EEGは慢性てんかん期間中モニターした。Morris水迷路試験は,SE後の幼若ラットにおける空間学習と記憶を評価するために行った。大量PI陽性(PI~+)神経細胞は主にSE後へん桃体及び梨状皮質24時間から7日で観察され,72時間後に観察された最も顕著な変化であった。TEMを通して観察された損傷したニューロンはネクロトーシス形態的特徴,リボソーム,オートファゴソーム形成,縮合,辺縁のクロマチンと変形核,および破壊的細胞膜の損失を示した。RIP3とMLKLの発現は24時間後に増加し,72時間でピークに達し,SE後7日を減少させた。さらに,IF染色はMLKLはへん桃体及び梨状皮質に存在する細胞原形質膜で発現していることを明らかにした。この知見はMLKLは結合によりネクロトーシスを実行するとプラズマ膜を破壊することに関与しているという事実に付随した。慢性てんかん期間の間に,自発的再発性発作は行動的に観察され,発作間スパイクと鋭波はSE群におけるEEGにより記録した。Morris水迷路試験はナビゲーション試験では,SE群の逃避潜時は対照群(p<0.05)のそれよりも長いことを明らかにした。空間プローブ試験では,SE群のラットは元のプラットフォーム部位を介して通過回数は対照群(p<0.05)におけるラットのそれよりも小さかった。SE誘導脳損傷は幼若ラットにおける神経ネクロトーシスをもたらした。MLKLはSE誘導ネクロトーシスの実行に重要な役割を果たしている可能性がある。抑制ネクロトーシスは慢性てんかん発生を防止し,幼若ラットの認知能力を改善できるかどうかを決定するためにさらなる研究が必要である。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (5件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
病原体に作用する抗生物質の基礎研究  ,  生体の顕微鏡観察法  ,  代謝異常・栄養性疾患一般  ,  半導体のルミネセンス  ,  炭素とその化合物 

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