抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの観測により,冷たいダークマター(CDM)に基づく構造形成シナリオが支持されている。しかし,1Mpc以下の小スケールでは理論と観測が一致しない問題がいくつかある。その一つが「行方不明の矮小銀河問題」である。天の川銀河ハロー内において予言されているダークサブハローの数が観測されている矮小銀河の数より圧倒的に多い,という問題である。この不一致の原因として,複雑なバリオンの物理過程や温かいダークマター(WDM)の速度分散による密度ゆらぎの減衰などが考えられているが,本当の原因はわかっていない。もし,ダークマターがCDMであれば,宇宙には極めて暗い暗黒矮小銀河が多数存在するはずである。本稿では,ALMAによって観測されたサブミリ波銀河SDP.81やクェーサーMG0414+0534の重力レンズ像の解析から判明した最新の結果について紹介する。(著者抄録)