抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らライチ花粉の発芽率を高くする開花時の温度と湿度条件を測定した。南部中国産「Tai So」,「Souey Tung」,フロリダ産「Bengal」およびタイ産「Chakrapat」から葯裂開前の雄花を採集して,次に種々の温度(15~30°C)および関係湿度[RH](10~75%)の組合せで24時間培養した。培養後に,裂開した葯の割合を記録して,次に花粉発芽について試験した。全ての品種において,裂開はより高い温度またはより低い湿度で増加した。裂開は,それが一般に80%未満である「Souey Tung」を除いて,>_20°CおよびRH<60%で24時間以内に90%を超えた。「Bengal」の発芽率は,葯が20°Cおよび=50%RHで裂開した場合に最も高く(=50%),それより高い温度でも低い温度でも減少傾向にあった。発芽率は湿度が上がると低下傾向にあり,この傾向は>_25°Cで著しかった。「Chakrapat」の発芽率は20°Cと=50%RHでも最も高かった(~60%)。「Chakrapat」は30°Cで比較的良く発芽した。関係湿度>30%はわずかに発芽に影響を及ぼした。同様に「Souey Tung」と「Tai So」は20°Cおよび=50%RHで最も高い発芽率(それぞれ=35%および=30%)を示したが,その発芽率は低かった。「Chakrapat」と同様に,「Tai So」の発芽はより高い温度ではわずかに減少し,RH>30%でほとんど影響を受けなかった。花粉管伸長は20°Cおよび=50%RHで最高でもあり,それより高い温度または低い湿度でも減少傾向にあった。ライチ葯裂開の最適温度/湿度状態は品種に関係なく20°C/=50%RHであった。(翻訳著者抄録)