抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水循環式雪冷房における冷熱取り出しとして,貯雪下層部に水を流す方式に着目し,雪を保存した場合の雪水間の熱交換特性を明らかにすることを目的とする。そこで,貯雪の規模と保存期間が異なる条件として,1)実験室規模の貯雪を用いて雪を0~15日保存した場合,2)貯雪量12ton規模の物流用コンテナでの貯雪を用いて雪を約4か月保存した場合,3)貯雪量150ton規模の雪冷房実稼働設備で雪を約4か月保存した場合の3種類について,雪からの流水による冷熱取り出し実験を行い,貯雪の寸法・形状と水の冷え具合(水温低下量)の時間変化を測定した。貯雪の形状変化については,浸水部での空洞の成長による見かけの形状変化の停滞,貯雪の割れ,雪塊の倒れ込み・沈み込みといった現象が保存条件によらず観測され,この形状変化挙動に連動して水の冷え具合が変動することがわかった。貯雪の割れ発生状況は雪の保存条件による違いが見られた。雪を保存することで水の冷え具合は悪くなり,その影響は保存日数1日でも明確に認められた。水の冷え具合を表す水温低下率は初期およびその時点での雪長さ,貯雪と側壁の隙間の大きさ,保存期間により変化することなどがわかった。(著者抄録)