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J-GLOBAL ID：201702250350856995   整理番号：17A0581347

ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFCs)とそのハイドロフルオロカーボン(HFCs)代替物の変化傾向と排出

Changing trends and emissions of hydrochlorofluorocarbons (HCFCs) and their hydrofluorocarbon (HFCs) replacements

著者 (15件)： SIMMONDS Peter G. (Univ. Bristol, Bristol, GBR) ,  RIGBY Matthew (Univ. Bristol, Bristol, GBR) ,  MCCULLOCH Archie (Univ. Bristol, Bristol, GBR) ,  O’DOHERTY Simon (Univ. Bristol, Bristol, GBR) ,  YOUNG Dickon (Univ. Bristol, Bristol, GBR) ,  MUEHLE Jens (Univ. California, California, USA) ,  KRUMMEL Paul B. (CSIRO, Victoria, AUS) ,  STEELE Paul (CSIRO, Victoria, AUS) ,  FRASER Paul J. (CSIRO, Victoria, AUS) ,  MANNING Alistair J. (Met Office Hadley Centre, Exeter, GBR) ,  WEISS Ray F. (Univ. California, California, USA) ,  SALAMEH Peter K. (Univ. California, California, USA) ,  HARTH Chris M. (Univ. California, California, USA) ,  WANG Ray H. J. (Georgia Inst. of Technol., Georgia, USA) ,  PRINN Ronald G. (Massachusetts Inst. of Technol., Massachusetts, USA)
資料名： Atmospheric Chemistry and Physics (Web)  (Atmospheric Chemistry and Physics (Web))
巻： 17  号： 7  ページ： 4641-4655 (WEB ONLY)  発行年： 2017年04月 
JST資料番号： U7039A  ISSN： 1680-7316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： モントリオール議定書とその最近の修正に対応してのそれらの増加速度と排出の変化を確かめるため,HCFC-22(CHClF₂),HCFC-141b(CH₃CCl₂F),HCFC-142b(CH₃CClF₂),HCFC-124(CHClFCF₃)と,それらの主なHFC代替のHFC-134a(CH₂FCF₃),HFC-125(CHF₂CF₃),HFC-143a(CH₃CF₃),HFC-32(CH₂F₂)の高頻度のin situ全球観測を用いた。HCFC-22,-141b,-142bの全球平均モル分率は観測期間を通じて増加し,2015年にそれぞれ,234,24.3,22.4pmol mol^-1に達した。HCFC-124は,2007年に1.48pmol mol^-1の最大全球平均モル分率に達し,その後2015年の1.14pmol mol^-1へと23%低下した。HFCsはすべて,全球平均モル分率の増加を示した。2015年に全球平均モル分率(pmol mol^-1)は83.3(HFC-134a),18.4(HFC-125),17.7(HFC-143a)10.5(HFC-32)であった。モントリオール議定書の2007年調整は,オゾン減少物質と重要な温室効果ガスとしてのそれらの環境影響を緩和するため,2013年の全球での生産と消費の制限を伴う,HCFCsの放出使用の廃止加速を求めた。この変化が,2015年の総全球排出量449±75Gg yr^-1,CO₂換算(CO₂eq.)0.76±0.1Gt yr^-1で,2010年の483±70Gg yr^-1(0.82±0.1Gt yr^-1CO₂eq)と比べての安定化,ないしやや低下と同期することを見出した(本稿で不確実性は1σ)。2015年の総HCFC大気負荷の約79%はHCFC-22で,放出使用に対する2013年制限にもかかわらず,全球排出量は2011年以降ほぼ同じと思われた。これが,モントリオール議定書5条(開発途上)国でのHCFC-22の生産と消費の増加とHCFC全球排出量を支配する大きな貯蔵からの継続的HCFC-22排出によると考えた。逆に,4つのHFCsのすべてで,総全球HFC排出量が2015年に327±70Gg yr^-1(0.65±0.12Gt yr^-1CO₂eq)へと,2010年の240±50Gg yr^-1(0.47±0.08Gt yr^-1CO₂eq)と比べ増加が見られた。HFC-125とHFC32の排出量が,2006年~2010年と比べ,2011年~2015年の5年間平均で急速に増加したことに注目した。Lunt等(2015年)が指摘したように,冷媒混合物,HFC-32と-125を50:50で含むR-410Aなどのへの変更を反映していると考えられた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *フロン ,  冷媒 ,  プロジェクト ,  空気監視 ,  国際協力 ,  *大気汚染物質 ,  *温室効果ガス ,  モル分率 ,  温室効果ガス排出量 ,  条約
準シソーラス用語： AGAGE ,  *オゾン減少物質 ,  *ハイドロクロロフルオロカーボン ,  *ハイドロフルオロカーボン【冷媒】 ,  モントリオール議定書 ,  長期トレンド

分類 (3件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  気圏環境汚染  (SB03020M) ,  環境問題  (SA01020V)

物質索引 (9件)： HCFC-124 ,  HCFC-141b ,  HCFC-142b ,  HCFC-22 ,  HFC-125 ,  HFC-134a ,  HFC-143a ,  HFC-32 ,  R-410A

タイトルに関連する用語 (5件)： ハイドロクロロフルオロカーボン ,  ハイドロフルオロカーボン ,  HFCS ,  代替物 ,  傾向