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J-GLOBAL ID:201702250539858073   整理番号:17A0219531

中国,新疆,Kuqa盆地の砂岩中の石膏岩脈からのパラアタカマ鉱:新たな後生Cu富化機構についての推論

Paratacamite from Gypsum Veins in Sandstones of the Kuqa Basin, Xinjiang, China: Implications for a New Epigenetic Cu Enrichment Mechanism
著者 (4件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 114-126  発行年: 2016年 
JST資料番号: W1919A  ISSN: 1344-1698  CODEN: REGEFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オーストラリア (AUS)  言語: 英語 (EN)
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古第三紀の蒸発岩統で充填されたKuqa盆地は,新疆,タリム盆地の北東に位置する。当地域は砂岩中に胚胎する堆積過程で形成されたCu鉱床で有名である。しかしながら,我々の最近の研究から,この盆地にはもう一つのCu鉱化作用の機構があったことが明らかになった。野外調査から,断層・岩塩ドーム・塩水間に密接な関係があることが分かる。Cu鉱床は盆地内の2つの東西トレンドの背斜帯に主に分布し,帯内の岩塩ドームに隣接している。Jidike及びKangcun層の石膏岩脈中のCu鉱物について,SEM,EDS及びX線回折法で調べた。砂岩の節理面でのグラウバー石と岩塩と共在する石膏岩脈中のパラアタカマ鉱の産出が報告されている。更に,それは残存状の岩塩結晶蒸皮を伴って,石灰岩破砕部もしくは樹枝状砂岩中に産する。これらの産状から,Kuqa盆地の表層のCu富化は下層の蒸発岩ユニット中のCu含有塩水に由来すると考えられ,それらは割れ目に沿って上昇してきたのであろう。更に,Kuqa盆地中の東-西断層帯中のH2Sの存在と,表層のイオウ・炭酸カルシウム・銅藍の発見は,岩石ユニットの深部における岩塩ドーム近傍での熱化学的硫酸塩還元作用を示唆する。この過程は還元塩水の形成とCuの富化に適した環境の形成をもたらす。したがって,岩塩ドーム近傍での表層でのCu鉱化作用は,深部岩塩ドームの迸入に伴って生じる断層(もしくは節理)に沿って地表まで上昇してきたCu含有塩水の結果と考えられる。地質学的証拠はKuqa盆地の深部岩石中の岩塩ドーム近傍での還元塩水とCu含有塩水の存在を示唆し,かくして岩塩ドームの迸入接触帯はCuの後生的冨化作用に適した環境へと変わる。本研究によって,Kuqa盆地中のCuの冨化は,堆積時の集積作用だけによるのではなく,岩塩ドームの迸入と塩水に富む流体に伴う後生的冨化作用にもよることが分かった。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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金属鉱床  ,  各種鉱物一般 
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