抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,南砺市城端における絹産業遺産の分布及び絹織物工場の外観形態について報告した。先ず,産業遺産は,1990年の文化庁による「近代化遺産総合調査」に始まったこと,本研究は,城端における絹産業遺産の分布及び絹織物工場の外観形態を明らかにすることを目的とすること等を報告した。次に,対象地概要,研究の方法,絹産業遺産の分布,絹織物工場の外観形態について報告した。最後に,結論として,1)絹織物工場は昭和45年が最多で33棟であったこと等,2)絹織物工場は旧市街地外縁部の川沿いや水路付近に立地することが多いこと等,3)残存する絹織物工場の外観形態は建築年代が明治期のものには町屋型が多く,蔵型も存在したこと,以上のように,絹織物工場の形態は時代により異なり,これらは城端における絹産業の近代化の過程を示す貴重な資料であるため,全形態の絹織物工場を包括的に保全していくことが望まれること等を報告した。