抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
このプロジェクトは,渡辺仁の設計により昭和2(1927)年に竣工したクラシックホテル(横浜市認定歴史的建造物)の改修工事である。内外観の姿・素材を変えることなく,建物の耐震性・機能向上を図ることが大方針となった。竣工時の図面がほとんど現存しないため,4年間の調査により現状図を復元し,これをもとに建物の外観を変えないような耐震補強計画を策定,耐震改修促進法の認定を得て改修工事を行った。歴史的保存部位に指定されている本館2階ロビー・宴会場の漆喰仕上と石膏レリ一フで構成された装飾的な天丼は,重量のある吊天丼で地震時に脱落の恐れがあった。そこで,主たる部材を活かして耐震性能を確保する補強方法を開発し,事前に振動実験等による検証を経て工事を行い,歴史的価値の保存・継承と耐震性の向上の両立を図った。