抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,小型基地局の増設が進められているが,小型基地局では共用器が体積の約半分を占めており,フィルタのさらなる小型化が必要である。フィルタ通過帯域近傍に減衰極を形成することで帯域外減衰が急峻になり,結果として,少ない段数の小型フィルタを用いることが可能になる。本研究では,並行結合線路を用いた2分の1波長共振器フィルタの解析的設計法を確立することを目標としている。これまでの研究で,3個の減衰極周波数が解析的に求められ,また,良好な通過帯域特性もチューニングで得られることが分かっている。しかし,結合線路の電気長や結合量の影響について検討できておらず,結果として,指定された3個の減衰極周波数と所望の通過特性を実現する回路パラメータを逆問題の解として導出するには到っていなかった。そこで本報告では,結合線路の電気長や結合量が減衰極周波数や通過帯域特性にどのように影響を与えるかをシミュレーションにて検討し,解析結果に基づいた通過帯域特性の設計の一例を示した。また,所望の通過帯域特性と3個の減衰極周波数を所望の値に設定できることを示す。最後に,開発した設計手法に基づいて設計したフィルタ特性の確認を行う。(著者抄録)