シリア語で書かれたズークニーン年代記からの年代を推定可能なオーロラと二尾彗星の最古の図像

HAYAKAWA Hisashi; MITSUMA Yasuyuki; FUJIWARA Yasunori; KAWAMURA Akito Davis; KATAOKA Ryuho; KATAOKA Ryuho; EBIHARA Yusuke; EBIHARA Yusuke; KOSAKA Shunsuke; IWAHASHI Kiyomi; TAMAZAWA Harufumi; ISOBE Hiroaki

文献

J-GLOBAL ID：201702251610774580 整理番号：17A0683914

シリア語で書かれたズークニーン年代記からの年代を推定可能なオーロラと二尾彗星の最古の図像

The earliest drawings of datable auroras and a two-tail comet from the Syriac Chronicle of Zuqnin

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資料名：
巻： 69 号： 2 ページ： 17.1-17.15 発行年： 2017年
JST資料番号： W2414A ISSN： 0004-6264 CODEN： PASJA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

人々は多分人類の歴史が始まって以来天空を観察してきたのだろう。まだ望遠鏡のない時代の観測者は異常事象を記録したが,それが今や現代の科学者に比類無く貴重な情報をもたらしている。図像を含む記録は特に有用である。何故なら,その現象の物理的性格を知らなかったまだ望遠鏡のない時代の観測者によって記録された言葉による表現は,多くの場合曖昧であるからである。しかしながら,歴史的文書中の年代を推定可能な特定事象に関する図像は,言葉による記録に比べてはるかに少ない。従って,本報では,シリア語で書かれた後775/776年までの年代記であるズークニーン年代記の手稿に含まれている,年代を推定可能なオーロラと二尾彗星の最古の図像と考えられるものを示し,それらの性格を解釈する。シリア語で書かれたオリジナルの自筆手稿MS Vat.Sir.162を注意深く精読することによって,Amida付近の地域における歴史的事実のみならず,極端な宇宙天気事象と太陽をかすめる彗星の存在に起因する低緯度オーロラ観測に関する情報も得ることができる。(翻訳著者抄録)

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極光 , 流星,すい星,いん石

引用文献 (43件)：

Ager, A. A. 2015, The Islamic-Byzantine Frontier: Interaction and Exchange Among Muslim and Christian Communities (London: I.B. Tauris)
Assemani, J. S. 1728, Bibliotheca Orientalis Clementino-Vaticana (Romae: Typis Sacrae Congregationis de Propaganda Fide)
Brock, S. P. 1976, Byzantine and Modern Greek Studies, 2, 17
Brock, S. P. 1979, J. Iraq Acad., 5, 1
Cabrol, F. 1912, The Catholic Encyclopedia. 14 (New York: Robert Appleton), 514

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