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J-GLOBAL ID:201702251779686741   整理番号:17A0959892

ノルウェーにおける山頂の高山性植生に及ぼす気候変動の影響

Impact of climate change on alpine vegetation of mountain summits in Norway
著者 (9件):
資料名:
巻: 32  号:ページ: 579-593  発行年: 2017年07月 
JST資料番号: X0313A  ISSN: 0912-3814  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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気候変動は世界中の生態系の構成および機能に影響する。それらの生物相が概して低温によって制限されるため,山岳生態系は特に気候温暖化に敏感である。地衣類およびこけ類のような隠花植物は,生物多様性およびこれら生態系の機能にとって重要であるが,植生再調査研究に組み込んでこられなかった。それゆえ,維管束植物,地衣類およびこけ類が高山性コミュニティの気候温暖化に対し双方向的に応答する方法についての理解が不足している。本稿では,ノルウェーのドブレフエルの4つの山頂における維管束植物,地衣類およびこけ類の種の豊富さ,被覆,構成および耐熱化(すなわち温暖適合種の優占度の増加)において,長期的変動を定量化した。これら山頂は低山岳から高山岳帯まで高度勾配に沿って位置し,2001,2008および2015年に全ての種に関して調査した。15年間,地衣類豊度における減少およびこけ類豊度における増加が認められたが,維管束植物豊度における変動は観察されなかった。地衣類の支出で矮性低木生息数は次第に増加し,耐熱化は維管束植物で最も顕著であったが,最も低い山頂および北の側面でのみ発生した。地衣類はより少ない耐熱化を示し,こけ類では顕著な耐熱化は認められなかった。最近の気候変動が主として植生で観察された変化を引き起こす可能性があるが,非気候要因(例えば放牧および踏圧)との複合効果は同様に恐らく重要であった。より大きなスケールで,高山性植生変動は,グローバルな気候にフィードバックで機能する生物圏に深遠な影響を与えた。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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植物に対する影響 
引用文献 (124件):
  • Ahti T (1977) Lichens of the boreal coniferous zone. In: Seaward MRD (ed) Lichen ecology. Academic Press, London, pp 145-181
  • Ahti T, Stenroos S, Moberg R (2013) Parmeliaceae. In: Ahti T, Stenroos S, Moberg R (eds) Nodric lichen flora, museum of evolution. Uppsala University, Uppsala
  • Alatalo J (1998) Climate change: impacts on structure and biodiversity of subarctic plant communities. Botanical Institute, Systematic Botany. Göteborg University, Göteborg
  • Alexander JM, Lembrechts JJ, Cavieres LA, Daehler C, Haider S, Kueffer C, Liu G, McDougall K, Milbau A, Pauchard A, Rew LJ, Seipel T (2016) Plant invasions into mountains and alpine ecosystems: current status and future challenges. Alpine Bot 126:89-103. doi:10.1007/s00035-016-0172-8
  • Anderson MJ, Ellingsen KE, McArdle BH (2006) Multivariate dispersion as a measure of beta diversity. Ecol Lett 9:683-693. doi:10.1111/j.1461-0248.2006.00926.x
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