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J-GLOBAL ID：201702251928569246   整理番号：17A0823377

塗布・製紙工程の流動シミュレーション

CFD Technology for Coating and Paper Making Process

著者 (1件)： 安原賢 (MPM数値解析センター)
資料名： 紙パ技協誌  (紙パルプ技術協会誌)
巻： 71  号： 7  ページ： 786-798  発行年： 2017年07月01日 
JST資料番号： G0115A  ISSN： 0022-815X  CODEN： KAGIAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化学工学の分野で塗布は重要な要素技術であり,日本の産業界ではVOF法を用いた塗布ビードの自由表面解析が盛んに行われてきた。この解析手法にて,空気同伴,リビング,リビュレット,段ムラ,塗布エッジ膜厚不均一等の各種塗布故障が解析結果として再現された。また,これら塗布故障の発生状況と塗布条件の相関を定量的に整理したコーティングウィンドウにおいても,実際の塗布試験結果と良好な一致が見られた。このように,塗布解析を活用した塗布故障発生原理の解明,未知の操業条件における塗布故障発生予測が実用化され,近年では主に電子材料分野の塗布最適設計に役立っている。現状この分野では,スロット塗布方式による単層塗布が一般的だが,多層同時塗布技術の応用も期待されている。他方,製紙業界の分野では,流体構造連成解析によってブレード塗工挙動を表現し,ブレードやゴムロールという弾性体にニップされつつ塗工膜を形成する挙動が再現されたが,ここでは紙基材への染み込みまでは考慮しきれていない。但し,印刷プロセス解析では,染み込みモデルによってポーラスな紙面へ液体が染み込む挙動が既に再現されており,ブレード塗工との同時考慮が今後の課題である。また,流体粒子連成解析を応用した塗工液中の固体微粒子挙動の解明,更には粒子を数珠状に軟連結した微細繊維挙動解析による抄紙工程の繊維挙動解明も期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： 工程 ,  *抄造 ,  *塗布 ,  計算流体力学 ,  *解析 ,  *シミュレーション ,  流動解析 ,  塗膜欠陥 ,  電気材料 ,  最適設計 ,  数値解析 ,  塗工 ,  印刷 ,  混相流 ,  固体粒子 ,  微細繊維 ,  相互作用
準シソーラス用語： CFD【流体力学】 ,  *CFD解析 ,  DEM【離散要素法】 ,  VOF法 ,  固体微粒子 ,  製紙 ,  電子材料 ,  塗装工程 ,  塗装不良 ,  流体-構造相互作用 ,  流体構造連成解析 ,  *流動シミュレーション

分類 (2件)： 紙料とその調製  (YL03010L) ,  その他への塗装,各種塗装法  (YJ04040T)

引用文献 (38件)：

• 1) T.A.Russel:US Pat. No. 2, 671, 791(1956)
• 2) L.Sartor, L.E.Scriven:AIChE Spring Meeting (1988)
• 3) K.Miyamoto:Industrial Coating Research 1(1991) 71-88
• 4) 4)R.Burley:Industrial Coating Research 2(1992) 95-108
• 5) C.Kobayashi:Industrial Coating Research 2(1992) 65-88

タイトルに関連する用語 (3件)： 製紙工程 ,  流動 ,  シミュレーション