抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的;結腸直腸癌(CRC)組織におけるNek8、BICD2及びVHLタンパク発現とその生物学的行為と予後との関係を検討する。方法;30例のCRC患者の癌組織及び隣接する正常な粘膜組織を取り、20例の結腸直腸粘膜慢性炎症組織、20例の結直腸腸管腺腫及び60例の結腸直腸管状腺癌(II級)切片標本を採取した。Nek8,BICD2,およびVHL蛋白質の発現を免疫組織化学SP法によって検出し,Nek8,BICD2,およびVHLの発現レベルとCRC組織,結直腸腺腫組織および慢性炎症組織の間の相関を分析した。Nek8、BICD2とVHLの発現レベルとCRCの臨床病理学的パラメーターの関係を分析する。結果;30例の標本の中で、Nek8とBICD2はCRC組織において高発現(56.7%、76.7%)は明らかに対正常の粘膜組織(13.3%、13.3%)より高かった。VHLの発現(30.0%)は,正常な粘膜組織(63.3%,P<0.05)のそれより有意に低かったが,VHLの発現は,正常組織のそれより有意に低かった(P<0.05)。【結果】CRC組織(83.3%,73.3%)および腺腫組織(80.0%,75.0%)におけるNek8およびBICD2の陽性率は,結腸直腸粘膜におけるそれより高かった(25.0%,20.0%,P<0.05)。腫瘍組織(26.7%),腺腫組織(40.0%)および慢性炎症性組織(75.0%)におけるVHLの陽性発現は,徐々に増加した(P<0.05)Nek8,BICD2およびVHLの発現レベルは,CRC患者の性別,年齢,浸潤深さ,臨床病期,リンパ節転移,5年生存率および遠隔転移とは相関しなかった(P>0.05)。Spearman相関分析の結果により、CRC組織中のNek8はBICD2発現と正の相関があり(r=0.337、P<0.05)、Nek8とBICD2とVHLの間には相関性がない(P>0.05)ことが示された。結論;CRC組織において、Nek8、BICD2の発現が上方制御され、VHL発現がダウンレギュレーションされ、三者がCRCの発生と進行に関与している可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】