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J-GLOBAL ID:201702252202588679   整理番号:17A1231323

ポピュラ音楽のドラムス演奏におけるグルーヴ感の研究

著者 (3件):
資料名:
巻: 73  号: 10  ページ: 625-637  発行年: 2017年10月01日 
JST資料番号: G0162A  ISSN: 0369-4232  CODEN: NIOGAH  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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ポピュラ音楽のノリは総じてグルーヴ感と呼ばれ,これは演奏音の時間的逸脱や音の強弱といった演奏上の操作によって表現されることが知られている。しかしながら,グルーヴ感の多様性や,それらと演奏上の操作との定量的関係について明らかにした報告はない。本論文では,種々のグルーヴ感に関連する音楽様式や印象について問うアンケート調査を実施することにより,グルーヴ感がドライブ感とレイドバック感の2種に大別できることに加え,それらを表現するための奏法上の操作として,ドラムス演奏におけるスネアの打叩タイミングとハイハットのアクセント位置が重要な要素であることを明らかにしている。スネアの打叩タイミングとハイハットのアクセント位置を様々に制御した演奏音を対象とした印象評定実験を実施した結果,ドライブ感は,表拍にハイハットのアクセントを付け,スネアの打叩タイミングをジャストから10msから20ms前に逸脱させることによって最も強く感じる一方で,レイドバック感は裏拍にハイハットのアクセントを付け,打叩タイミングをジャストから20ms後に逸脱させることによって最も強く感じることを明らかにすると共に,いずれの場合においても30ms逸脱させると極端にグルーヴ感が損なわれてしまうことを示唆している。(著者抄録)
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分類 (1件):
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楽器音響 
引用文献 (29件):
  • [1] V. Iyer, “Embodied mind, situated cognition, and expressive microtiming in African-American music,” Music Percept., 19, 387-414 (2002).
  • [2] G. Madison, “Experiencing groove induced by music,” Music Percept., 24, 201-208 (2006).
  • [3] 惠谷隆英, 丸井淳史, 亀川 徹, “等間隔で演奏された打楽器音におけるグルーヴ感の評価(第二報),” 音楽知覚認知学会平成27年度春季研究発表会資料, pp.15-20 (2015).
  • [4] L. Kilchenmann and O. Senn, “Microtiming in Swing and Funk affects the body movement behavior of music expert listeners,” Front. Psychol., 6, pp.1-14 (2015).
  • [5] M. Davies, G. Madison, P. Silva and F. Gouyon, “The effect of microtiming deviations on the perception of groove in short rhythms,” Music Percept., 30, 497-510 (2013).
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