文献

J-GLOBAL ID：201702252530140405   整理番号：17A1995856

ZrNb合金燃料被覆管におけるNb析出物の結晶構造解析

Crystallographic Analysis of Nb precipitates in ZrNb Nuclear Fuel Cladding

著者 (11件)： 松川義孝 (東北大 金属材料研) ,  佐藤裕樹 (東北大 金属材料研) ,  外山健 (東北大 金属材料研) ,  吉田健太 (東北大 金属材料研) ,  LI Yanfen (東北大 金属材料研) ,  阿部弘亨 (東大 工) ,  叶野翔 (東大 工) ,  村上健太 (東大 工) ,  YANG Huilong (東大 工) ,  SHEN JingJie (東大 工) ,  ZHAO Zishou (東大 工)
資料名： 東北大学金属材料研究所新素材共同研究開発センター共同利用研究報告書(CD-ROM)
巻： 2016  ページ： 115-116  発行年： 2017年07月06日 
JST資料番号： L3700B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Zr-Nb合金はジルカロイの弱点であった耐食性と耐水素化特性を向上させた次世代の燃料被覆管材料として開発された。この合金は,高温で全率固溶,低温でhcpZrとbccNbと二相分離となっている。析出物であるbccNbの剛性は低いに関わらず,この析出物は強い障害物であることが報告された。その現象は,析出物と基材とのすべり面の角度差が起因している可能性がある。そこで本研究では,Zr-2.5Nb合金を対象に,EBSDで取得したオイラー角の情報を基にして析出物と基材のすべり面のミスマッチを解析する方法を開発し,この定量的評価を試みた。析出物のサイズが小さいため結晶方位関係は通常のEBSDでなく透過EBSDを用いた。その結果,Zr-2.5Nb合金に含まれるNb-rich析出物の結晶方位はランダムであった。その内,滑り面が平行なものは,{1010}_hcp//{110}_bccが100個中4個,{1010}_hcp//{120}_bccが100個中5個であった。などの知見を得た。

シソーラス用語： *ジルコニウム合金 ,  *ニオブ含有合金 ,  *燃料管 ,  耐食性 ,  水素化 ,  BCC金属 ,  ニオブ ,  *析出物 ,  HCP金属 ,  母材 ,  滑り面 ,  後方散乱 ,  電子回折 ,  結晶方位 ,  結晶面 ,  *結晶構造 ,  *析出硬化 ,  転位【結晶】
準シソーラス用語： オイラー角 ,  結晶方位関係

分類 (3件)： 燃料要素  (MD04030E) ,  組織的硬化現象  (WB01020C) ,  金属の結晶構造  (BK06000V)

引用文献 (2件)：

• Y. Matsukawa et al.: Acta Materialia 102 (2016) 323.
• Y. Matsukawa et al.: Acta Materialia 126 (2017) 86.

タイトルに関連する用語 (4件)： 燃料被覆管 ,  Nb ,  析出物 ,  結晶構造解析