抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者は,物理学の定性的な理解度の向上をクリッカー利用のPeer Instruction(PI:学友との学び合い)で,定量的な理解度の向上をグループ学習で実現する教材開発に取り組んできた。ここでは,2008年から2016年の9年間に実施した小中学生,高等専門学校低学年(高校生相当)と高学年(大学生相当)を対象とした授業実践の詳細について報告する。小中学生向けには,温度の考え方や低温での気体の変化などについて,数式なしで学ぶことを授業目標にして,低温関連の教材,及び物質の構造,ベクレルとシーベルト並びに身の回りの放射線の測定などの放射線関連の教材などの開発に取り組んだ。高専低学年には波動分野について,高専4年生には,微積分を用いた力学の授業を実施した。小中学生むけにPIやグループラーニングを組合せた授業は,教員-生徒間,生徒ー生徒間の相互作用が促進されることが分かった。波動及び力学の授業では,授業中に実施した概念問題のクラス平均正解率と,筆記試験のクラス平均点との間にR=0.62の高い相関があることが分かった。