抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モバイル端末やウェアラブルデバイスなどのIoT(Internet of Things)機器へのワイヤレス給電は,多くのユーザーから望まれている。このような要求に対して磁界共鳴型ワイヤレス電力伝送技術を用いることで,離れた受電器への給電が可能となる。しかし,送電器と受電器が離れることで受電器の3次元姿勢(送電器に対する相対的な角度や向き)は多様となり,その姿勢によっては給電効率が著しく低下してしまうという問題があった。筆者らは,受電器の姿勢に応じた磁界方向制御によって,3次元的に多様な姿勢をとる受電器に対して効率的なワイヤレス給電を維持する制御方式を開発した。磁界方向制御は,複数送電コイルの電流経路を選択することで行う。その適用例として,テーブル型送電器とスマートフォンサイズの受電器を試作した。それらを用いて,卓上空間でスマートフォンを使用中にワイヤレス給電が可能であることを実証し,3次元(以下,3D)ワイヤレス給電システムの実現可能性を示した。本稿では,筆者らが開発した3Dワイヤレス給電システムについて説明する。またその普及のために,国内外で標準化や制度化に向けて行っている全方位的な取り組みの概要も紹介する。(著者抄録)