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J-GLOBAL ID：201702253340392501   整理番号：17A0717466

液晶ディスプレイの各種材料の散乱がコントラスト視野角に与える影響

著者 (2件)： 結城昭正 (三菱電機) ,  奥本和範 (三菱電機)
資料名： 三菱電機技報
巻： 91  号： 6  ページ： 349-352  発行年： 2017年06月20日 
JST資料番号： F0198A  ISSN： 0369-2302  CODEN： MTDNAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 三菱電機は,液晶ディスプレイの任意の斜め方向のコントラスト比(CR=白表示時の輝度/黒表示時の輝度(以下“黒輝度”という。))に影響を及ぼす各種散乱光とその偏光板透過率の特性を明らかにし,散乱リーク光輝度を定量的に予測する計算モデルを開発した。このモデルは,バックライト光を様々な方向に進むビーム光線の束と考え,各ビーム光線が液晶パネルを通過する際に発生する任意の方向への散乱リーク光輝度を積算することによって,その任意の方向の黒輝度を計算する。この計算モデルによって,液晶パネルのカラーフィルタや液晶層などの構成材料の光散乱特性,画素形状による回折光,位相差板を備えた偏光板での光リーク特性,バックライト配光による直進リーク光と散乱リーク光の輝度比の変化を考慮して,黒輝度を予測できる。この計算モデルを用いれば,任意の方向のCRを定量的に推定できるため,客先の要求に対応した視野角特性の迅速な開発が可能になる。さらに,部材の特性ばらつきや組立て精度を考慮して量産時の歩留りを設計段階で予測することも可能になる。(著者抄録)

シソーラス用語： *液晶ディスプレイ ,  *材料 ,  *散乱 ,  *コントラスト ,  *角度 ,  比率 ,  散乱光 ,  偏光子 ,  透過率 ,  輝度 ,  計算モデル ,  バックライト ,  光子ビーム ,  パネル ,  漏れ ,  カラーフィルタ ,  光回折
準シソーラス用語： *視野角 ,  コントラスト比 ,  偏光板 ,  液晶パネル

分類 (2件)： 表示機器  (NC06030Q) ,  光の散乱,回折,干渉  (BD03030M)

引用文献 (2件)：

• Okumoto, K., et al. : A Novel Simulation Method in In-Plane Switching Mode Panel with Considering Light Scattering Behavior, SID Symposium DIGEST of Technical papers, 46, Issue 1, 1555~1558 (2015)
• Utsumi, Y., et al. : Improved contrast ratio in IPS-Pro LCD TV by Using quantitative analysis of Depolarized Light Leakage from Component materials, SID Symposium DIGEST of Technical papers, 39, Issue 1, 129~132 (2008)

タイトルに関連する用語 (4件)： 液晶ディスプレイ ,  散乱 ,  コントラスト ,  視野角