抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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終戦頃まであった御真影奉安殿の現存調査から,北海道内には奉安殿がバリエーション豊かに現存していることが分かり,本稿は,主に小学校における御真影奉安殿について述べる。奉安殿は,本来,御真影を奉安するためのもので,北海道内初期の独立棟が良く知られる。昭和20年12月20日(1902年)の文部次官通牒により,翌年1月中には御真影が奉還され,奉安殿の主は失われた。同月30日に神道様式の奉安殿の撤去が通達され,北海道では昭和21年7月23日(1946年)に学校敷地からの全撤去が通達された。奉安殿は,取壊しではなく撤去であったので移設され,神社や御堂,物置などと形をかえて残された。現存は道内で49棟を確認し,この内2棟が文化財指定され,ほかに1棟が史跡指定を検討している。現存する奉安殿のいくつかを紹介した。