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J-GLOBAL ID:201702253513084169   整理番号:17A0487669

日本近代農業史における民間農法・有機農業の位置づけをめぐる諸問題(2)-黒澤浄の事例を中心に-

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資料名:
巻: 38  号:ページ: 77-86  発行年: 2017年03月31日 
JST資料番号: L6526A  ISSN: 0287-5438  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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黒澤浄は長野県の農業家であり,この時代の化学肥料・農薬多用の農業に対する否定的評価を打ち出した人である。本稿では,この黒澤浄の視点にたった日本近代農業史における民間農法・有機農業の位置づけをめぐる諸問題を,次の項目に沿って記述した。1)1970年代初頭の無農薬農法の全国聞き取り調査,2)農業近代化の枠外にある民間農法の再評価,である。黒澤農法は1970年代初頭に無農薬農業への社会的注目という文脈で再脚光を浴びていた。その影響力の持続は,その独自の技術的側面というよりもその根底にあった独自の世界観・思想性にあった。そこには,農業指導を巡る農林省-農業試験場と民間篤農家とのあいだでの指導権をめぐる確執が影を落としていた。農業技術そのものが広い意味での文化史の一要素であり,時代の価値観に規定されていることを考慮するならば,民間農法の総体的な歴史的評価のためには,あれこれの農法の実践者の思想性や生活実践の全体性を射程に入れて分析することは不可欠である。
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分類 (1件):
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農業一般 
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