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J-GLOBAL ID:201702253628950587   整理番号:17A0762115

アミロイドβとフラボンの相互作用の構造活性相関が2′,3′,4′-トリヒドロキシフラボン(2-D08)の新たな抗凝集および神経保護効果を明らかにする

Structure-activity relationships for flavone interactions with amyloid β reveal a novel anti-aggregatory and neuroprotective effect of 2′,3′,4′-trihydroxyflavone (2-D08)
著者 (4件):
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巻: 25  号: 14  ページ: 3827-3834  発行年: 2017年07月15日 
JST資料番号: W0556A  ISSN: 0968-0896  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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天然に存在するフラボノイド類のアルツハイマー病の特徴となる毒性蛋白質であるアミロイドβ(Aβ)に対する抗凝集性および神経保護性は十分に実証されている。しかし,フラボノイド類の広範な多様性によって,このようなAβ蛋白質に対する生物活性特性を付与する正確な構造活性相関への洞察は限られている。本研究では,最近報告された新規蛋白質スモイル化阻害剤2′,3′,4′-トリヒドロキシフラボン(2-D08)を含む,慎重に選んだ一連のフラボン類のAβ結合特性,抗凝集および神経保護効果の特性を解明している。ケルセチン,トランシリチン,ジャセオシジン,ノビレチンおよび2-D08をヒトAβ1~42と共に48時間in vitroでインキュベートし,チオフラビンT(ThT)および電子顕微鏡法を用いて,それぞれAβのフィブリル化速度および形態に対する効果を,加えてニューロンPC12細胞生存率に対する効果を測定した。研究したフラボン類のうち,ケルセチン,トランシリチンおよび2-D08のみがAβ1~42凝集およびPC12細胞における毒性を有意に阻害した。これらのうち,2-D08が最も効果的な阻害剤であった。2-D08の強力な抗アミロイド活性は,B環における広範なヒドロキシル化がフラボン骨格内での最も重要なβアミロイドに対する活性の決定因子であることを示す。ジャセオシジンおよびノビレチンの効力の欠如は,B環のヒドロキシル化のメトキシル基での拡大によって,抗原線維および神経保護活性が徐々に消失することを示し,凝集の効果的阻害のためのB環のビシナルヒドロキシル基への拘束が浮かび上がる。これらの知見から,フラボノイド類の抗アミロイド生物活性,加えて半合成フラボンおよびスモイル化阻害剤2′,3′,4′-トリヒドロキシフラボン(2-D08)の新規かつ効果的な抗凝集および神経保護効果へのさらなる構造的洞察が明らかになる。このような修飾フラボン類は神経変性疾患における複数の経路を標的とする薬物の開発を促進する可能性がある。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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その他の中枢神経系作用薬の基礎研究  ,  芳香族単環フェノール類・多価フェノール  ,  ピランの縮合誘導体 
物質索引 (1件):
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