抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成28年熊本地震時に,給湯器貯湯タンクが設置不良により転倒した事例にスポットを当て,寄せられた相談事例を紹介すると共に,貯湯タンクの設置基準に関するこれまでの流れと,今後の留意点等につき考察した。熊本地震発生から約1年の間に,寄せられた消費生活相談は約4000件,そのうち,94件が給湯器貯湯タンク転倒に関するもの,またその約8割が設置工事を設置説明書通りにしていなかったことを問題としたものであった。設置不良のパターンを3つ(基礎の強度不足,アンカーボルトの数不足・位置・サイズ違い,基礎工事も固定無し)に分け説明した。次に,東日本大震災(平成23年3月11日)の際に寄せられた,給湯器の貯湯タンクの転倒トラブルを受けてなされた国土交通省からの通知,告示改正による転倒防止に係る技術基準改正など動向を紹介し,熊本地震にその教訓が生かされていない点を,相談件数の比較,および熊本地震で寄せられた相談における貯湯タンクの設置年数を円グラフで示した。