様々なNO<sub>x</sub>レベルで炭化水素光酸化から形成されたSOAの粒状酸化剤によるジチオトレイトール活性

JIANG Huanhuan; JANG Myoseon; YU Zechen

文献

J-GLOBAL ID：201702253765295376 整理番号：17A1407094

様々なNO_xレベルで炭化水素光酸化から形成されたSOAの粒状酸化剤によるジチオトレイトール活性

Dithiothreitol activity by particulate oxidizers of SOA produced from photooxidation of hydrocarbons under varied NO_x levels

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資料名：
巻： 17 号： 16 ページ： 9965-9977 (WEB ONLY) 発行年： 2017年08月
JST資料番号： U7039A ISSN： 1680-7316 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：ドイツ (DEU) 言語：英語 (EN)

炭化水素(HCs)が大気中で酸化されると,それらはキノン,有機ヒドロペルオキシド,ペルオキシアシルナイトレート(PANs)を含む粒状酸化剤を形成する。これらの粒状酸化剤は,細胞材料(例えば,蛋白質と酵素)を変化させ,細胞機能に悪影響する。本研究では,酸化能への二次有機エアロゾル(SOAs)中の粒状酸化剤の寄与を調べた。SOAsは,様々なNO_xレベルの下,トルエン,1,3,5-トリメチルベンゼン,イソプレン,α-ピネンの光酸化によりで生じさせた。酸化能は,生物学的還元剤の代理となるジチオトレイトールの典型的な質量規準化消費率(反応時間t=30min)(DTT_t)から求めた。高NO_x条件下で,トルエンSOAのDTT_tは,他のタイプのSOAにおけるより2.5倍高かった。イソプレンDTT_tは,高いNO_xでかなり低下した(HC/NO_x比を30から5に変化させると最大69%低下)。1,3,5-トリメチルベンゼンとα-ピネンのSOAのDTT_tは,本研究の実験条件ではNO_xに対する感度は無かった。SOA酸化能に対するキノンの意味をキノン酸化還元サイクルの助触媒である2,4-ジメチルイミダゾールの存在下でのDTT消費の高まりで検証したが,DTT消費変化に対する2,4-ジメチルイミダゾールの何らの効果も,いずれのSOAでも見られず,無視できる量のキノンしか本研究のSOA中には存在しなかったことを示唆した。トルエンとイソプレンについて,質量規準化DTT消費(DTT_m)をDTTを消費するそれらの最大能力を定量化するため,反応時間を伸ばし(t=2h)求めた。トルエンSOAとイソプレンSOA中のPANsと有機ヒドロペルオキシドの総量も,それぞれGriessアッセイと4-ニトロフェニルボロン酸アッセイを用いて測定した。本研究で適用したNO_x条件下で(HC/NO_x比5~36ppbC ppb^-1),有機ヒドロペルオキシドの量はかなり多かったが,PANsはいずれのSOAsでも少なかった。イソプレンDTT_mは,有機ヒドロペルオキシドにほぼ起因したが,トルエンDTT_mは有機ヒドロペルオキシドに部分的に起因した。モデル化合物でのDTTアッセイ結果は,トルエンSOA中で豊富な電子不足アルケンがDTT_mを変化させることを示唆した。(翻訳著者抄録)

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対流圏・成層圏の地球化学 , 外生物質の生物影響一般 , 粒状物調査測定

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様々なNOxレベルで炭化水素光酸化から形成されたSOAの粒状酸化剤によるジチオトレイトール活性

様々なNO_xレベルで炭化水素光酸化から形成されたSOAの粒状酸化剤によるジチオトレイトール活性