抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブラックカーボンを含む大気エアロゾルのバイオマス燃焼による排出は全球的な干ばつで増加しつつあり,領域の気候と大気質の研究で大きな不確実性の要因である。最適の空間的,時間的に分布したバイオマス燃焼(BB)と人為起源ブラックカーボン(BC)のエアロゾル排出を見出すため,WRFDA-Chemで新しい増分四次元変分法(4DVar)能力を開発し,適用した。制約は,2008年6月22,23,24日のArctic Research of the Composition of the Troposphere from Aircraft and Satellites in collaboration with the California Air Resources Board(ARCTAS-CARB)フィールドキャンペーンによる航空機BC濃度とInteragency Monitoring of PROtected Visual Environment(IMPROVE)ネットワークによる地表面BC濃度により与えた。Fire INventory from NCAR(FINN)v1.0とv1.5,Quick Fire Emissions Database(QFED)v2.4r8の3つのBBインベントリを考えた。6月22日の航空機観測は,カスタム設計されたQFEDインベントリとFINNv1.0の乖離を,3.5倍(x3.5)からわずかx2.1に低下させた。23日と6月24日には,乖離はx3.4からx1.4に低下した。排出の事後補正は時間的と空間的に不均一で,両インベントリで符号の同様な空間パターンを示した。事後日周BBパターンは,複数の日排出ピークがカリフォルニアの特定地域で確実であることを示した。米国EPAの2005National Emissions Inventory(NEI05)を人為起源の先験として用いた。6月23日と24日に沿岸カリフォルニア事後は高速道路排出源が支配するところでx2低下したが,内陸排出源はバーストー近くでx5増加した。相対的BB排出変動は,航空機飛行経路近くの格子セルで最大35%,火災の表面近くでの測定について最大60%,先験より低下し,人為起源変動の低下は40%と大きく,観測近くの排出源に同様に制限された。6月22日の航空機観測が解析の観測に対する感度(DOF)の約14を制約できたが,6月23/24日の地表面と航空機観測を合わせ,23DOFを制約したことを見出した。BBイベントの間のBCと他エアロゾルの時間から日スケールの濃度予測を改良するには,より包括的,そして/または,目標を定めた測定と排出源以外の誤差原因のより完全な考慮を必要とする。(翻訳著者抄録)