抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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物質の抵抗は,それから様々な物理化学的特性を抽出できるという理由で,重要である。本稿では,新しい抵抗測定法について報告した。それは,消費電力が低く,サイズが小さく,デジタル制御式で,無線通信が可能なデバイスを用いるもので,最大100GΩの広い範囲にわたる抵抗値に対して有効である。その設計におけるアナログ回路とデジタル回路について述べ,精度に影響する主な誤差要因を分析した。基準となるディケードボックスに対して精度とextended uncertaintyを求めたところ,温度が30°C以下のとき,1MΩ~100GΩの範囲で,誤差が最大で1%という精度を示した。熱分析では,10GΩ以下の値に対して50°Cまで安定なことを,そしてそれ以上に高い値に対しては規則性のある偏差を示した。測定プローブに印加した電源V
iを解析したところ,抵抗値が10GΩを超えるとき,および温度が35°Cを超えるときを除けば,基準となるディケードボックスに対して,差異は見られなかった。繊維材料測定時の回路挙動を評価するために,11日間,4つの種(Oregon pine-Pseudotsuga menziesii,cedar-Cedrus atlantica,ash-Fraxinus excelsior,chestnut-Castanea sativa)の木材の乾燥プロセスをモニタした。その結果,回路は,期待通りに,同じ周囲条件で異なる種に対して異なる抵抗値(それらは個別の変換曲線を必要とする)を示した。さらに,ディケードボックスによる分析とは異なり,V
iは,材料特性に起因する抵抗値に影響を与えることが分かった。要約すると,提案回路は,材料特性とさらに関連する可能性がある材料抵抗を正確に測定することができた。(翻訳著者抄録)